2019-06-10 22:31:45
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コメント(2)
桜子さんから頂き物?
どうやら何処かでアルバイト中、だとか?
居酒屋かも知れないし、バーかも知れない。
ちょっとした台詞ss。
ネコ「お姉さん、何かありました?」
女性客「え……? い、いや、別になにも……。」
ネコ「……ふうん、それにしては随分と暗い面持ちで。」
女性客「……ちょっと、貴方店員でしょう? 仕事サボってていいの?」
ネコ「ここの店主はちょーっと癖のあるお方なんですよ。僕がここでこうしてお姉さんの相手してても、文句は言ってきません。」
ネコ「で、何かあるんでしょ。」
女性客「な、なんでアンタが私の隣にっ……。」
ネコ「いいじゃないですか。イケメンと肩並べて飲めるんですから。」
女性客「は、はぁ? 自分で自分のことイケメンって……。」
ネコ「……はぁ、冗談も通じねぇのかよ(そっぽ向いてボソリ」
女性客「……?」
ネコ「なんでもないですよ。……あ、お酒、いります?」
女性客「お酒? まだのこっ――」
カラン。
ネコ「ありませんけど?」
女性客「……。」
ネコ「……ビール?」
女性客「……は、はい。」
ネコ「飲み干したことに気づかないくらい思い悩んでるんでしょ。」
トンッ。
コツコツ。
ネコ「話す気になったら、いつでも言いに来てくださいよ。閉店ギリギリまで居てくれてもいいし。」
(立ち去るネコ)
女性客「……はぁ。」
(数分後)
ネコ「(まぁだ酒飲むのかよ、あの女。いい加減どっちかにしてくんねぇかなぁ。気が散ってしゃねぇ)」
女性客2「ねーえー! ネコくーん!」
ネコ「え……あ、はいはーい! なんすかー!」
(駆け寄っていく)
女性客2「ちょっとさぁ、貴方にも興味あるからぁ、連絡先ー交換してみなぁい?」
女性客3「アハハハ! なにそのぶりっ子! ちょーウケるー!」
女性客2「はぁ?! 男は大抵こういうのに弱いのよ!」
女性客4「それ、ここで言っちゃダメでしょ!」
女性客2「あっ! いっけなぁい! 私ったらっ!」
ネコ「アハハ……(なんだコイツら。地獄に堕ちろ)」
女性客2「でさぁ、どーお? 連絡先、交換しようよぉ。」
(ネコの袖を掴む)
ネコ「え……えー……いやちょっと、僕にも選ぶ権利ってもんがあるから……そのぉ……(誰がテメェみてぇな小ウルセェ蠅女共と連絡先交換するかボーケ!)」
女性客2「はぁ? 選ぶ権利とか、なにえらっそーな事言っちゃってんのぉ?」
女性客3「アッハハハ! ウケるー! ただのバイトなのにさぁ!」
女性客4「お客様だよ、お客様! 連絡先ぐらいいいでしょうよ!」
ネコ「いやぁ……(死ね)」
(煩い奴らに責められるネコ。本音を言える訳もなく、のらりくらりと適当にかわしてゆく。が)
バンッ!
ネコ「……ん?(おいおい、次はなんだよ。これ以上の面倒事はごめんだぞ)」
女性客「いい加減にして! ネコ丸さん、困ってるでしょ!」
ネコ「(……おいおいおい)」
女性客2「はぁ?! 誰よアンタ!」
ネコ「(おいおいおいおいおい……)」
女性客「ただの客よ! けど、幾ら何でも自己中が過ぎる!」
(口喧嘩をし始める四人に、ネコは気配を消して後退り、溜息を吐きながら後頭部を掻いた。もう既に他の客はおらず、暖簾の奥から店主が面倒くさそうに覗いている。ドンドンヒートアップしていく女同士の喧嘩に、遂には両手で耳を防ぎ、営業用の仮面を外した。)
ネコ「テメェらうっせぇんだよ。さっきから。」
女性客2「……はぁ?!」
ネコ「周りの迷惑も考えろっても、もう既にアンタらしかいねぇけどさぁ……。連絡先交換しろだの、テメェに権利はねぇだろ、アンタら蠅女の頭に人権って言葉はねぇのか。バイトだからとか、店員だからとか、横暴にも程がある。客だから偉いって訳じゃねぇんだよ。金払ってるから偉いって訳じゃねぇんだよ。そんなちょっとの事で天狗になって、他人の事も考えねぇで自分の事ばっか主張して暴れまわる。滑稽だよ、テメェらは。無様で滑稽で馬鹿馬鹿しくてダッサい。ところかまわずゲラゲラ笑う下品な女なんか、誰が相手するか。大きな声で許されるのは、元気で天真爛漫な女の子だけだよ。」
(無表情にまくし立てるネコに、流石の3人も口を紡ぎ。ややあって、乱暴に金だけを置いて去っていった。その後ろ姿に深く溜息を吐き、ズボンのポケットに親指をひっかけた)
ネコ「まいど。」
(仕事に戻り出すネコに対し、残された女性客が口を開いた)
女性客「あ、あの――」
(だが右手で遮られ)
ネコ「閉店だ。帰ってくれ。」
(ぶっきらぼうに言われた。)
女性客「……。」
ネコ「……プライベートの俺で良かったら、アンタの話、聞きますよ。」
(両手に皿を持ったまま一度立ち止まり、そう一つ言い残すと、店の奥に去っていった。その姿を見た女性客はどういう感情を抱いたのか……それは誰にも分からない……)
ってなんじゃこりゃ!!!!!
そしてそのまま一気に落とすんですね分かります。うぷぷ(え